パイロット用メディカルチェックの実態。

パイロット用メディカルチェックの実態。
 

パイロットが半年に一度受けている メディカルチェック は、健康診断では無い。

 
 
ってお話
https://sorafan.net/3551/
 
は、以前しましたよね。
 
 
 
これ、もう少しだけ、、
 
 
その詳細についても説明してみることにしますね〜(^^)/
 
 
 
たまに聞くことがありませんか??
 
 
「俺、子供の頃パイロットになりたかったんだけど、目が悪いからやめたんだよねー」
 
 
な〜んていう言葉〜〜苦笑(^^)笑笑
 
 
 
というわけで、まずは「目」から見ていきましょうっかね〜〜(^^)♫
 
 
 
パイロットのメディカルチェックは、
 
新規取得か継続か?
 
入社試験を兼ねるか否か??
 
 
はたまた国によっても色々なのですが、、、
 
 
 
空飛ぶ投資家 が実際に受けてきた、
 
「目の検査」
 
の内容を、ここでは書いてみることにしますね〜〜(^^)♫
 
 
遠視力 (よく健康診断でするアレです)
近視力 (年をとると弱くなります)
中間視力
深視力 (これがメチャ難しい)
眼圧 (バシッ!って空気を当てるやつ)
屈折 (乱視検査ですね)
視野 (見えない部分があるとアウト)
色覚 (ありとあらゆる色の組み合わせ)
眼振 (目をつむって頭をグルグル〜)
眼球運動 (あっち見て!こっち見て!)
寄目焦点距離
眼底 (眼球の内側の壁の損傷検査?)
その他諸々 (僕には目的が解らないもの)
 
 
っとまぁ、ザッと思い出しただけでもこれ位の試験項目があって、、
 
 
どれか1つでも基準値を超えると不合格。
 
もう二度と、パイロットとしては空を飛べません。
 
 
上記の中で、空飛ぶ投資家 が一番嫌いな内容は、
 
「眼底の写真撮影」
 
です。
 
 
目に麻酔をかけて瞳孔を開いたままにして、
フラッシュを焚いて眼球の内側を照らして写真を撮ります。
 
目玉の内側の血管や神経?の状況まで、綺麗に丸見え です。
 
 
これをすると、、、
 
 
何時間かの間、ずーっと目の前にピンク色の玉(フラッシュの残像)が残り続けることになりますし、
 
眩しすぎて外を歩く事が出来なくなるんです。
 
 
以上が「目の検査」。
 
 
 
次は〜〜、内科系、いっときますか!!
 
 
心電図も沢山測ります。
 
安静時、運動中、運動後。
 
 
計測端子をつけたまま、トレッドミルで心拍数を一定以上に上げて計測〜
 
したと思ったら、今度はそこからのリカバリー状況も検査。
 
 
脳波も勿論とりますし、、
 
 
エコーを使って各内蔵の縦横サイズをミリ単位で記録したり、
 
耳の下にある血管の状態を詳しく記録したりもされました。
 
 
血圧も沢山測りますよ〜〜
 
立った状態、座った状態、寝転がった状態。
 
 
血液検査は、食前と食後2時間経過時の2種類。
 
 
四肢の状況や手術跡の有無を確認するために?
 
パンツ一丁で脚の屈伸運動をさせられた事もありました。
 
 
全身のCTスキャンも、脳のMRIも、撮りましたよ〜〜(^_^;
 
 
 
あー!
 
「人間ドックみたいなものですね」
 
とか、言っちゃいます〜〜??
 
 
 
もう一度書いておきましょうかね。
 
 
 
パイロットとして空を飛ぶためには、
 
半年毎にこの「身体検査」を受けて、
 
“合格し続ける” 
 
必要があるんです。
 
 
っで、これらの検査項目の内で1つでも、
 
「基準に達しないものがあったら、パイロット人生が終わる」
 
 
んですよ〜〜(-_-;)
 
 
 
日本の大企業以外では、どこの国のどこの会社でも、基本的には「解雇」です。
 
 
 
人間ドックでいう「異常なし」でオッケーなんじゃあ無いですよ!
 
 
「法律で定められた基準」
 
があって、これに必要な全ての身体データが、
 
「全項目で基準に “合格” する必要がある」
 
 
訳です。
 
 
 
人間ドックではこちら(被験者)の立場は、「お客様」。
 
 
航空身体検査ではこちらは、
 
「国家試験受験者」
 
です。
 
 
 
っというわけで、、、
 
 
パイロットのメディカルチェックは、断じて、健康診断では無い。
 
 
ってお話の続きでしたとさ〜(^^)♫